香取市(旧佐原地区)には、年に2回大祭が開催されます。
このお祭りは、昨年ユネスコにも登録され、今や国を代表する山車祭りの1つになりつつあります。
S様の御自宅は、旧佐原市の船戸区の中にあり、御本人様も船戸区の若衆頭として又、千秋会というお囃子の下座長として御活躍されております。
そんなご多忙の中で、根本工務店とは、昨年の夏頃からHPを通じてお知り合いになり、打ち合わせを通じて御成約に至りました。
ありがとうございます。
私も佐原出身者として、若衆頭の家を手掛けさせてもらうことを光栄に思っております。
つい先日、お引っ越しも無事終わり、解体する前に造り付けの神棚と仏壇、床柱や建具の一部を再利用されるということで取り外しに行ってまいりました。
S様邸は、棟梁だったお爺さんが建てられて築90年を越える古民家です。
現在では、鉄筋コンクリート造の基礎が当たり前ですが、当時はコンクリートなど普及してないので
礎石という石を敷いた上に家を組み上げ、当然ボルト等で連結もせず、木の組み合わせだけで、成り立っているのです。
先の甚大な被害がでました震災でも瓦こそ崩れましたが、柱の歪みすらなく、まさしく正真正銘の棟梁が建てた家なんだなとつくづく思いました。
お爺さんだった棟梁の仕事は、約90年後の自分には良い教科書です。
その梁組は、要所要所の柱にちゃんと荷重をかけてあり、男木や女木の配置等、
まるで後進である自分に、
「骨組みっていうのはこうやって組むんだ!」と教えてくれているようでした。
そんな、大先輩に劣らないような
家造りを行っていきたいと改めて思わされました。
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K市(旧S市)S様邸解体工事