明治時代の蔵のある敷地に建てられたO様邸です。佐原には、「香取市佐原地区歴史的景観条例」というものがありまして、昔ながらの街並みを残すために、外観を条例に沿った和風建築にする必要があるんです。
室内は、そんな和のイメージからノスタルジックな佇まいにすることで、和風でありながらオシャレな空間となっています。 O様邸のお隣りには、明治時代に建てられた蔵があるんです。将来、O様はその蔵を利用して和風創作レストランをオープンするという素敵な夢があります。
昔の良さを大切に、新しい風を吹き込む考えに感銘を受けました。今回の住居ですが、材料は山師と共に木を切り出すこだわりある建物です。
建物完成までのストーリーがありますので、ぜひご覧になってみてください。
室内は、そんな和のイメージからノスタルジックな佇まいにすることで、和風でありながらオシャレな空間となっています。 O様邸のお隣りには、明治時代に建てられた蔵があるんです。将来、O様はその蔵を利用して和風創作レストランをオープンするという素敵な夢があります。
昔の良さを大切に、新しい風を吹き込む考えに感銘を受けました。今回の住居ですが、材料は山師と共に木を切り出すこだわりある建物です。
建物完成までのストーリーがありますので、ぜひご覧になってみてください。
地鎮祭での一コマ、いよいよ施工がはじまります。
地盤調査の結果をみて不均質な地盤の場合は改良をする必要があります。強い建物を建てるには、地盤が要です。建築物に耐えうる地盤があってこその「建物」です。
今回は、地中にコンクリートを流し込んで柱を作り、その柱と土との摩擦を利用して地耐力を高める「柱状改良」という作業が行われました。
今回は、地中にコンクリートを流し込んで柱を作り、その柱と土との摩擦を利用して地耐力を高める「柱状改良」という作業が行われました。
梁や柱に使う材木を探すため、山師と一緒に地元の佐原の山谷に入ります。今回、材木は地元のものを使うことにしました。
「柱に使うのはこの木が良い。梁に使うのはこの木が良い。」
山師は、柱に最適な木が生えている場所、梁にぴったりな木が生えている場所、どの場所からどういった木を切り出したか、全て知っています。
切り株の写真がありますが、これはO様邸のために切り出した樹齢100年前後の木の切り株です。時間の積み重ね、歴史の重みを感じます。
「柱に使うのはこの木が良い。梁に使うのはこの木が良い。」
山師は、柱に最適な木が生えている場所、梁にぴったりな木が生えている場所、どの場所からどういった木を切り出したか、全て知っています。
切り株の写真がありますが、これはO様邸のために切り出した樹齢100年前後の木の切り株です。時間の積み重ね、歴史の重みを感じます。
丸太梁は、7メーターの長さの一本ものです。
欲しい材木として、まずは太さがあり、さらに長さもあってまっすぐであること、節がすくないこと、という条件を出すと、
「それならあそこにある。」
と山師が案内してくれました。条件を満たしたものをきちんと探してくれます。
材木は、山師と切り出したものを要所要所で使用しました。
欲しい材木として、まずは太さがあり、さらに長さもあってまっすぐであること、節がすくないこと、という条件を出すと、
「それならあそこにある。」
と山師が案内してくれました。条件を満たしたものをきちんと探してくれます。
材木は、山師と切り出したものを要所要所で使用しました。
丸太梁は7mと長いので、プレカット工場での製材はできません。
大工による「キザミ」の技術が活かされる時です。今やその技術を持つ大工は少なくなっていますが、木の持ち味や反りや風合いを生かした家づくりには、「キザミ」の技術は大変に重要です。
この日は、日が落ちてもキザミに集中していました。
大工による「キザミ」の技術が活かされる時です。今やその技術を持つ大工は少なくなっていますが、木の持ち味や反りや風合いを生かした家づくりには、「キザミ」の技術は大変に重要です。
この日は、日が落ちてもキザミに集中していました。
いよいよ上棟です。昔は上棟式というと盛大にあげるお宅が多かったのですが、最近は本当に少なくなりました。
今回のO様邸は、代々続く家でもあることから、近所の人を呼び盛大にあげました。子供たちの喜ぶ声や笑顔がたくさんの、思い出深い上棟式となりました。
今回のO様邸は、代々続く家でもあることから、近所の人を呼び盛大にあげました。子供たちの喜ぶ声や笑顔がたくさんの、思い出深い上棟式となりました。
屋根組・天井組が出来上がると、外観の輪郭や室内の雰囲気が少し分かるようになります。
仕上がってしまうと隠れて見えなくなる部分にも、細心の注意を払って工事を進めます。
仕上がってしまうと隠れて見えなくなる部分にも、細心の注意を払って工事を進めます。
断熱材といえばグラスウールというのが一般的でしょう。グラスウールは、柱と柱の空間に1枚(袋)ずつはめ込んでいくタイプの断熱材です。
よく「グラスウールは厚みが厚いほど断熱効果が高い。」と言う人がいます。しかし、グラスウールの本当の問題は、部材の厚さがどうかではなく、水分を含むとズレ落ちる事があることだと思っています。グラスウールは隙間にはめこむタイプのため、年数が経つうちにズレるのです。
今回、O様邸は吹き付け断熱です。吹き付けなので、柱と柱の間が断熱材(発泡ウレタン)で隙間なく埋めつくされます。
埋めつくしている事から、もちろんずれおちる心配もありません。少々お値段は高くなりますが、「断熱性能」を考えるのであれば「吹き付け」がおすすめです。
よく「グラスウールは厚みが厚いほど断熱効果が高い。」と言う人がいます。しかし、グラスウールの本当の問題は、部材の厚さがどうかではなく、水分を含むとズレ落ちる事があることだと思っています。グラスウールは隙間にはめこむタイプのため、年数が経つうちにズレるのです。
今回、O様邸は吹き付け断熱です。吹き付けなので、柱と柱の間が断熱材(発泡ウレタン)で隙間なく埋めつくされます。
埋めつくしている事から、もちろんずれおちる心配もありません。少々お値段は高くなりますが、「断熱性能」を考えるのであれば「吹き付け」がおすすめです。
続いて床暖房です。
床暖房というのは設置すれば足元をはじめ、家全体を暖めてくれるだろうと思う方も多いと思います。しかし、床暖房が活躍するのは、「高気密・高断熱の家」です。
先ほど紹介しました断熱材、グラスウールを使用している家で床暖房を設置した場合は、おそらく光熱費が大変高くついてしまうでしょう。それは、高断熱・高気密ではないからです。
暖かさを逃さない家だからこそ、暖かさが足元から部屋全体に行き渡り、極端にいえばエアコンがなくとも床暖房で家が暖まるんですね。家を建てる時に床暖房をすすめられて設置する方もいらっしゃいますが、実際に使用して、その光熱費の高さに結局使わずじまいのお宅が多くあります。
床暖房を考える時、この事をちょっと頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
床暖房というのは設置すれば足元をはじめ、家全体を暖めてくれるだろうと思う方も多いと思います。しかし、床暖房が活躍するのは、「高気密・高断熱の家」です。
先ほど紹介しました断熱材、グラスウールを使用している家で床暖房を設置した場合は、おそらく光熱費が大変高くついてしまうでしょう。それは、高断熱・高気密ではないからです。
暖かさを逃さない家だからこそ、暖かさが足元から部屋全体に行き渡り、極端にいえばエアコンがなくとも床暖房で家が暖まるんですね。家を建てる時に床暖房をすすめられて設置する方もいらっしゃいますが、実際に使用して、その光熱費の高さに結局使わずじまいのお宅が多くあります。
床暖房を考える時、この事をちょっと頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
本格的な純和風造りの家、外観がほぼ完成しました。
両隣りの建物と比べても、遜色ない出来栄えになりました。
地元香取の地木は、他産地の杉材よりも赤味が強く、青空に良く映えます。
両隣りの建物と比べても、遜色ない出来栄えになりました。
地元香取の地木は、他産地の杉材よりも赤味が強く、青空に良く映えます。
中でも純和風の風合いを醸し出しているのが、窓に取り付けられた格子組です。
これらの格子は、全て建具屋が造作しました。
上右写真の格子は一見するとただの縦格子に見えますが、実は左写真のように可動式6枚建ての格子戸になっています。
継ぎ目が分からないほどぴったり組み合わさっていて、こういった細かい部分に職人技が光ります。
これらの格子は、全て建具屋が造作しました。
上右写真の格子は一見するとただの縦格子に見えますが、実は左写真のように可動式6枚建ての格子戸になっています。
継ぎ目が分からないほどぴったり組み合わさっていて、こういった細かい部分に職人技が光ります。
今回は構造部分を中心に施工ストーリーをご紹介しました。
本格的な純和風造りの外観、一方で室内は明るさを重視したレトロなイメージです。佐原の街でこれからお子さんと共に過ごす新たな我が家、O様ファミリーの新たな暮らしが始まっています。
本格的な純和風造りの外観、一方で室内は明るさを重視したレトロなイメージです。佐原の街でこれからお子さんと共に過ごす新たな我が家、O様ファミリーの新たな暮らしが始まっています。